パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

体調、優れず・・

この所、体調が優れない。 具体的にはバランスが悪いので、歩行が覚束ない。 歩こうにも足が出ず、そのため例えば室内では壁や柱に倒れ込みながら、伝い歩きをしている始末である。 困るのは夜中のトイレ・・ 余りにもモタモタしていると、強烈な尿意に襲われる。 でも、何とか強く抑えて乗り切る事、暫し。 嗚呼、「男に生まれて良かった」(汗)と思う瞬間である。

 

室外でも転倒してしまった。 車から降りる時。 いつもの壁側ではない方に荷物を下げ、杖を頼りに車外に出たが、溝や柱があるので足がすくんでしまい、上半身からコケてしまった。

 

この時、右肩からコンクリに倒れ込んで、打撲して擦過傷を作ってしまった。 但し、そのお陰で、「顔面制動」は免れた。

 

また、そんな調子なので、4月までターミナル駅のコーヒー店で続けてきた「烏賊博士」( http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/04/29/070815 )との抄読会を断るしかなかった。 

 

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更には、芝刈りである。 これまで、ルンルンと刈っていた。 4月中旬の某日に刈ったのであるが、疲労困憊、全部を刈り切れなかった。 妻は「運転が下手になった」と評価したが、これは自分でも感じることである。 が、これは疲労によるものである。 普段からパワステ車にばかり乗っていると、芝刈り機ではハンドルがロックした様に感じる。

 

オマケに、芝刈り後に汗を流せる様にと、妻が風呂を沸かしておいてくれたが、一休みしないと無理だった。

 

こんな事は、初めてである。 今後、伸び行く芝をどうしよう・・

 

この時は、先に夕飯を済ましてから風呂に入った。 但し、いくら休んだとは言え、洗髪する元気も無く、この日はテレビドラマを観て、床に就いた。

 

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どうも、症状の進行によるものと思われる。 薬がそれに対して、追い付いていないのだろう。 シンメトレルによる「ハネムーン期」が終わってしまったのだろうか? この先、不安である。 

 

次の診察まで、ほぼ10日。 第二、第三の「シンメトレル」はないものだろうか?

 

リハビリ313―「大きく!」

今日は5月上旬の2回目のリハビリの予約日だ。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 M医師による予診を受けて待っていると、定刻になっても担当のI士が前の患者に係っている。 そこで定刻5分過ぎになったので、私は待合椅子から立ち上がり、受付に行こうとした。 それは、「開始時刻5分前になっても、担当が来ない時は、受付にお申し出ください」と掲示してあるからだ。

 

すると立ち上がろうとした時、丁度、I士が現れた。 そして、空いている台を探して、本日のリハビリが始まった。 先ずは体調の確認である。

 

   「どうですか、調子は?」

 

と言うI士の質問に対し、私が肩をすぼめると、彼は理解し、

 

   「声は出難いですか?」

 

と再質問した。 私が出難い旨を答えると、

 

   「そうですか・・ 調子悪い時って、座っている時の姿勢も・・」

 

と言いながら、彼は背中を丸めて見せ、前傾姿勢をやって見せた。 自分としては、せめて座位では、姿勢良くしていた積もりだったのであるが・・

 

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で、マッサージとストレッチから始まった。 それも、要求レベルは、毎回高くなって行く。 例えば、上半身の回旋。 四つん這いになったまま、例えば右手を真上に上げ、上半身を開くのであるが、この時、更に右手をバウンドを付けて動かして見よ・・と言う。

 

既に目一杯上げているので、自分ではできないでいると、彼が手伝ってくれた。 左右共、振幅は10cm程で10回×2回ずつ×2(左右)行った。

 

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そして、今回は新技と言う新技は無かった。 それでも、普通歩行、膝を手で叩きながらの歩行、脚を前にキックしながらの歩行をやった。 この時、「大きく!」、「もっとユックリ!」と檄が飛ぶ。

 

こうして、残り5分となった。 まだ時間があるので、台に腰掛けて左右のバランスの練習を行った。 やがて終了時刻となったので、次々回の予約を取って今回のリハビリを終えた。

 

次々回は診察日であるが、I士が丁度休みなので、代理となった。 時計は確かに終了時刻を示していたが、始まりが5分遅れなので終了も+5分なら納得が行くが、これでは5分間損したままである。

 

自分のお金を下ろすのに・・ (続)

制服姿の警官が4名(=2名×2)入って来た。 合計5名である。

 

役割りは、K氏が尋問役、2名が警備(犯人逮捕?)役、2名が記録役の様だ。 と言うのは、先の2名は、警備の警官の服装、

 

   http://www.darling.co.jp/wp-content/uploads/2013/11/img_5631776b4ca89.jpg

 

後の2名は、捜索の警官の服装である。 (下記画像の左側)

 

   http://furusato.fmii.co.jp/kamaishi/files/2013/09/R0018539.jpg

 

K氏は背広姿(私服)なので、刑事なのだろう。

 

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要は、振込み詐欺に関連しているかどうかの調査である。 で、先ずは家族構成と家族への連絡だ。 この時、妻は外出しているので、家には不在だと言うと、携帯電話に架電せよ・・と言う。 電話しても、映画の上映中なので、出る訳はない。 

 

それでも、20分程して妻から架電があったので応答すると、K氏が代われと言う。 その内容は、①私が銀行に来ている事を知っているか?、②下ろす金額を知っているか?、③不審な電話はなかったか?・・である。 勿論、全クリだ。

 

それを知って、銀行員は

 

   「それじゃあ、出金して宜しいでしょうか?」

 

とK氏に言って、通帳と払戻請求書の載ったトレイを下げた。 すると、先の2名の警官が、

 

   「じゃあ、私達もこれで(帰って)宜しいですか?」

 

とK氏に確認して、部屋を出た。 つまり事件性もなく、その2名は生活安全課ではない・・と言う事である。 と言う事は、私が詐欺グループのメンバーかと思われた??? そう言えば、彼らは扉の所に立っていた。 逃走防止のためだろう。

 

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疑いも晴れ、やがて行員が現金を持って来て、これで一件落着と思われた。 所が、通話履歴を調べたいので、自宅まで同行したい・・と言う。 これを「136(番)」と言っていたので、符牒かも知れない。

 

で、私が運転する車の後を付いて来るらしい。 勿論、パトカーで!?!

 

まぁ、「大金」の警護をし、本人の住まいの様子や入室の様子も見るのだろう。 実際、電話機で着信履歴を調べて行った。 これで、本当に終わった。

 

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全部で2時間位だったろうか? 自分のお金を下ろすのも、大変になった。 イヤな時代になったものである。

 

自分のお金を下ろすのに・・

今日は妻と長女が揃って買い物に出掛けた。 私は留守番であるが、手元不如意なので、M銀行に普通預金を下ろしに行った。 

 

銀行に到着し、案内係に用件を伝えると、番号札をくれた。 そして直ぐに窓口に呼ばれた。 私は予め「預金払戻請求書」を書いて行ったので、預金通帳と共に出した。 

 

すると、窓口の女性が何か言いたそうなので、私は自動車運転免許証をだすと、女性は急に笑顔を見せ、

 

   「コピーさせて戴いて、宜しいでしょうか?」

 

と免許証を掲げた。 勿論、OKした。 そして用途を訊かれたので、

 

   「生活費です」

 

と答えた。 まぁ、ここまでは普通である。

 

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番号札を受け、待ち席に座っていると、スーツ姿の男性が近づいて来て名刺を出し乍ら、こう言った。

 

   「最近、振り込め詐欺が多いので、一定金額以上の場合は警察から連絡する様言われているので、警官がくるまで2~3分お待ち頂けますか?」

 

と言った。 まぁ、別に悪いことをしている訳ではないのでOKした。 まぁ、善意である。 所が、これが大変なのであった。

 

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先ず、2~3分が嘘だった。 まぁ、女子行員がお茶を持ってきたので、これは許そう。 余り遅いので。ドアを開けると目つきの悪い背広姿の男性がこちらを窺っている。 どうやら来たらしい。

 

部屋に入ってきて、私の正面に座り、

 

「○○警察生活安全課のKです」

 

と名乗った。 その後、制服姿の警官が4名(=2名×2)入って来た。 合計5名である。

 

役割りは、K氏が尋問役、2名が警備(犯人逮捕?)役、2名が記録役の様だ。 と言うのは・・

 

リハビリ312―壁に向かって・・

ゴールデンウィークさ中の5月上旬、妻の運転で総合病院に、リハビリを受けに行った。

 

実はこの所、バランスが悪く、歩容も悪化している。 恐らく症状が進行したためだろう。 この場合、まぁ、リハビリで改善できる事は少ない。 それでも、私の体調不良を担当のI理学療法士は、私に申し訳なさそうに言った。 理学療法士として「力不足」だった様な、発言をしたからだ。 責任感の強い人だ。

 

そんな事で、空いてる台を探して、リハビリがはじまった。 前半は、いつものルーチンである。 そして、後半、バランスと歩容の改善に資するリハビリを行った。 例えば、靴を履いて壁に向かって、40cm位離れ両手を壁に付ける。 そして、片足ずつ上げるのである。

 

暫く上下したら、

 

   「では室内を歩いてみましょう」

 

とI士が言い、私の後ろから室内歩行に付いて来た。 勿論、檄を飛ばしながら・・

 

やがて、部屋の端に到達すると、

 

   「部屋の外まで、行ってみましょう」

 

とI士が言ったので、私はヨタヨタと方向転換して進んだ。 そして同じ経路を戻った。 この時、I士が

 

   「手を大きく振ってぇ・・」

 

と言うので、手を振るとまるで小学生の行進である。 彼によれば、足がすくんで進めない時に、有効だそうである。

 

こうして、ほぼ定刻に終わる間際に、

 

   「今日は月初なので、リハビリテーション実施総合計画書を書く必要があるんです」

 

と言い、ボードを出した。 そして、

 

   「今月の○○さんの目標は何ですか?」

 

と訊くので、「バランスの改善です」

 

と、先月と同じ事を言った。 彼は何も言わず、その通りに書いた。

 

バーベキュー

 2016年5月、いよいよゴールデンウイークに突入した。 最初の行事は、バーベキューである。 勿論、毎年恒例となり、今年は親戚一同・16人が集合した。

 

さて、設営が終わったら、

 

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火を熾し、先ずは肉である。 

 

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ただ、一口に肉と言っても、色々とある。

 

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これは、薄切りロース肉である。

 

肉ばかりでは、飽きる? では、エビはいかが?

 

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え? トウモロコシも美味しそう??? 大丈夫、人数分ある。

 

この他の肉として、牛タンも! これはもう、塩レモンしかないだろう!!!

 

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え? 炭水化物が無いと、満腹感が無い・・ですって??? ありますよ! 恒例の焼きおにぎりと焼きそばが!!!

 

こうして、皆が満腹・満足の内に宴を終え、この後、家に入り、カップのアイスクリームを別腹に突っ込み、冷茶を飲んで解散した。

 

私の症状? ずっと焼いていたので、座りっぱなしだった。 その限りは何も無かったが、芝生に落としてしまった肉を拾おうと椅子から降りたら、立てなくなってしまった。 

 

勿論、火が傍にあるので危険だからと、ビール(350ml缶)を3本も飲んだからだ。 義弟と妻に肩を借り、家で寝っ転がっていたら回復したので、集合写真にはチャンと入れたのだった。

 

リハビリ311―足がすくむ

2016年4月下旬、今月最後のリハビリの日である。 妻の運転で総合病院に出掛け、いつものM医師の予診を受けた。 M医師は、

 

   「どうですか、まだバランスは良くないですか?」

 

と訊いた。 私は正直に

 

   「えぇ・・」

 

と答えると、M医師は、

 

   「そうですか・・ 転倒は?」

 

と重ねて訊いたので、私は否定した。

 

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定刻、I士によるリハビリが始まった。 先ずは、空いている台を探した。 所が、混んでいて台が無い。 しかも、通路には患者の車椅子が置いてある・・ こう言う場所は苦手だ。 私の足は、思いっきりすくんでしまった。 

 

彼は私を支えて、昇降機能の付いた狭い台に案内した。 すると、もう一人の男性が台の清拭を始めた。 私が台の上に乗ると、I士はその男性を紹介した。

 

   「あのぉ・・ 今日、一緒に宜しいでしょうか?」

 

と訊いた。 私が肯定すると、男性は名札を示し、

 

   「Hと申します。 宜しくお願いします」

 

と言うので、私も会釈した。 その後、I士による施術が始まった。 内容は、いつものストレッチやマッサージを行ったが、台が違うのでやり難そうだ。 

 

途中、隣のいつもの台が空いたので、I士がそちらに移る様提案した。 私がすくむ足取りで移ろうとすると、H氏は先回りして台を再度清拭してくれた。 尚、H氏は研修生ではなさそうである。 と言うのも、この病院規定の制服だからだ。 途中入社の職員かも知れない。

 

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さて、私のすくみ足を見て、I士は

 

   「混んでいる所や、狭い所で(足が)すくんじゃうんですよねぇ・・ そういう時って、声も出ずらいんですか?」

 

と訊いたので、肯定の返事をした。 そして、立位になり、上半身のストレッチを行った。 

 

   「確かに、上半身が(いつもより)固いですねぇ・・」

 

と評した。 その後、脚上げや歩行練習をしたが、要は、①脚を高く上げ、②ユックリと大きい動作を心掛けよ・・と言う事だ。 そして、以降は歩行時に心掛ける様にしている。